今津建築代表で大工の今津です。
よく、大工の親方!大工の棟梁!と言われます。
大工とは、木造建築の構造体を作ったり(刻み仕事)内部の床や壁の下地を作ったり(造作仕事)する職人を示す事が多いです。
親方とは、自分の弟子や若い衆(新人さん等)に技術やノウハウを教える人の総称で、大工職人意外にも左官職人、鳶職人等他の業種でも、そのような人物を示します。 教師、先生とは違い、教えるだけでなく自分も同じ仕事をしたりもします。
さて、棟梁とは…棟(むね)と梁(はり)、木造建築において構造体の大事な部分を示す言葉を使います。大工の棟梁!とは言いますが、鳶の棟梁!板金屋の棟梁!等は聞きません(言う事もあるのかな?)
本来(昔から)家を建てる時、まず初めに間取り等を決めます。それを図面にして基礎を作り…と進めていきます。その図面を書いて構造体を組み上げていくのが大工の仕事です。施主の要望等を一番に聞いて形にする仕事です。今でいうハウスメーカーや設計事務所の建築士やプランナー的な仕事ですね。そしてその図面をもとに構造体(柱や梁)を作ります。今では材木屋さんやプレカット工場(機械)での仕事がほとんどですが(・・;)そして現場にて組み上げます。その後、施主の要望通り仕上げていきます。この時最初に要望を聞いている大工が、必要に応じて各職人さんや業者に依頼をして進めます。そして図面通り進んでいるか現場で調整、管理をしながら造作工事を進めます。今の現場監督の仕事ですね。
このように本来は大工が打合せ、設計、管理を全てしていたわけです。ですから棟梁=大工なんだと私は理解しています。 とても素晴らしい、そして誇れる仕事です(^ ^) ただ、現在では分業化、効率化していってその様に進める事は無いですね。ですが、建築(特に木造)についてはやはり大工の知識がもっとも大事な事の一つと言う事は変わりませんし、今でも大工さんが社長(大工の経験を生かして…みたいな)という工務店(元請、総合建築)が多いのも納得ですね。
そんな思いでいるので、お客様や職人さん達に棟梁!と言われるのがピンとこない大工(私)の独り言です。
棟梁!と呼んで頂けるという事は信頼してもらっているという事でもあるので、ちょっぴり嬉しいのですが^_^ 期待を裏切らない様に日々努力です…
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