木造建築の見直し…

今津建築代表で大工の今津です。

最近では、病院(個人医院)や公共施設(小規模)で木造の建物が増えてきました。今津建築でも病院や施設関係の大工工事の請負仕事が増えています。

少し前は病院、施設といえば鉄筋コンクリート造や鉄骨造が大半を占めていました。今でも大規模な建築物ではそういった作りが多いですが、小規模(2、3階建てや100坪程度)な建物に関してはかなり木造建築が増えた印象です。

やはり他2つと比べるとコストが安い面(構造体自体や地盤改良の費用等)が大きいと思います。それに、技術の進歩(集成材や合板等)で木造でも、ある程度の規模の建物なら丈夫に施工出来る様になったのが大きな理由だと私は思います。それと「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」というものが施行されたのも大事な理由です。

https://www.mlit.go.jp/common/000187683.pdf

また、最近では環境問題への関心も高まっている事(森林の持続的な管理、施行時の二酸化炭素の削減効果等)もあります。

この他にも理由はたくさんありますが、木造建築が進化をしながら見直される事は、木を扱う人間としては嬉しい限りです^_^ そして何より、木の温もりを感じ、心が落ち着く空間が作れる事ですね☀︎ 先程から取り上げている施設や病院等は、無機質な空間になりがちです。木材が見える建物にする事で、温かみのあるおしゃれな建物になるのではないでしょうか？　新国立競技場も木の素材がたくさん使われていますしね。今後の技術の進歩でマンション等の高層ビルも木造建築で建てる日が来るのかな。

材料、施行方法も日々新しくなっています。施行する私たち職人も新しい技術を「伝統の技術」と共に成長させる為に日々努力を続けていく事が大事です！と改めて思う大工の独り言でした…